大学生だったころ
英語を学ぶ学科に入っていた。
中学教師になろうと思っていたこともあったが、ふと
自分が教員になって若い子に何を教えられるんだろう。何もない。
と思ってから、やる気がなくなった。
大学時代は高校生の延長線上で、最高に陰鬱な気分が続いた。
バイトと音楽以外はすべてキライだったが、
それでも一瞬、なぜだかわからないけど勉強が楽しいと思った瞬間があった。
音声学を学んでいた時だった。
小さい頃から親の言うことが第一で育って自分で考える頭がなかった自分は
「大卒で一人前にお金を稼ぐ」以外は考えられなかった。
楽しいと思った学問も、お金にならなさそうだったので諦めた。
目的を問われた時にも楽しい以外は何も思い浮かばず、
学んでもどうにもならないと思ってしまった。
楽しいことが何もなくなって大学を辞めた。
でも、音声学だけは教材をいまだに捨てられずにいるし
楽しかった授業の先生の名前も内容も覚えてる。
それだけ自分が楽しいと感じたならとことん学びなさいよ。
って今なら思える。
授業聞きに行くのは難しいけど、自分ではじめる分には時間もお金も十分にある。
誰にも何も影響しなくていい。誰にも共感されなくていい。
何かを生み出さなくてもいい。自分だけが楽しんで没頭できる時間
・・・かどうかもわからないけど。
英語でも音楽でもない、音と言葉の学問。
何も影響しないとかお金にならなさそうとか散々言って、だいぶ失礼だな。
先生の授業が楽しかっただけで、すぐ飽きたりして。
まあとりあえず、掘り起こしてみるかな。
ノルマも目標もない自分が楽しいだけの時間。ワクワクするな。